JR横浜線沿線に住む。205系も登場以来22年になる。そろそろ飽きてきたと言ったら怒られようか。8両連結の28編成はよく働いている。最近気づいたが、列車番号とともに前面に表示する編成番号にはすべて「H」が冠されている。Hって何だろう
▼車両基地である橋本派出所の頭文字か。起点の東神奈川も八王子もみなHだ。JR東日本横浜支社に聞くと愛称「ハマ線」からきているという。本来なら「Y」をあてがうところだが「横須賀線もありますから」。意味が分かったら今度は「H1」に会いたくなった
▼ことさら気を寄せると、男女の関係同様、巡り合わせが悪いものだ。先日、相模原駅で反対方向に過ぎていく電車がそうだった。つい「あ、エッチ・イチバンだ!」と声に出してしまったが、それを耳にしたホームの客は何か勘違いしたかもしれぬ
▼さらに調べたら「H1」が一番の先輩格ではないと知った。実は当初から横浜線に配属された生え抜き組は「H25」まで。その後「H26」は京浜東北線、「H27」は山手線、「H28」は武蔵野線から転じてきた。最も製造年が古いのは「H27」らしい
▼どれも同じに見える205系“H族”も顔つきは微妙に違う。車両の整備状況や装置搭載の有無、吊り革や荷棚の色合い、形状、文字表記の書体の差異まで細かくチェックしているファンもいる。なるほど、それぞれに生い立ちと来し方がある。誰だって訳ありなのだ。飽きてはいけない。
(F)
