エントランスを抜けると、目の前に現れるオールドタイマーたち
地味な存在ながら、茶色いオールドタイマーたちにも注目したい。まず、東海道線(東京―国府津間)と横須賀線の電化に合わせ、米国ゼネラルエレクトリック社から1923年に輸入されたED11形だ。英国から輸入されたのはED18形。ようやく鉄道の電化が始まった大正時代は、こうした輸入機関車に頼っていた。
電車の元祖ともいえるモハ1形は、車体の内外が木製。京浜線(京浜東北線)、中央線などで運行された。その後に登場したクモハ12形は、仲間の車両が1996年まで鶴見線で使われていたので有名。蒸気機関車と客車を合体させたような「蒸気動車」のホジ6005形は、ここでしか見られない貴重品だ。
さらに地味な存在だが、荷物車のマニ30形、建築限界測定車のオヤ31形にも目を向けよう。オヤ31形は車両と沿線の建築物とが接触しないように計測する車両で、センサーの役目をする突起が車体からたくさん突き出ている。その姿から「おいらん車」と呼ばれる。
米国から輸入されたED11形
木造車体を持つモハ1形電車
2002年までJR飯田線でイベント車両として使われたクモハ12形電車
クモハ12の車内。床や壁面には木が使われている(車体の構造は鋼鉄製)
客車に蒸気機関を取り付けた「蒸気動車」
建築限界測定車のオヤ31形。車体から検査用の針が何本も付きだしているので「おいらん車」と呼ばれる